介護・葬儀に関する「暮らしの」ブログ

親の「介護や葬儀」を中心として、親孝行や介護方法に触れていくブログです。【暮らしの。】というブログを通し、人生の終末期に差しかかる両親のサポート、介護に関わる方々を応援する内容にしていきます。

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親がガンで余命1年。何を聞いて何をしてあげればいい?

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親の余命がわかってからやるべきこと

親がガンになり、余命1年・・・うろたえない人はいません。しかしながら時間は限られています。聞くべきことは聞いて、最後の時を迎える準備をしなければいけません。準備をするには心理的抵抗もあります。親が本当にすぐ死んでしまう気がするからです。

タイトルでは余命1年と書きましたが、私の母は入院してすぐに余命1ヶ月と言われました。あまりに早すぎる・・・当時はそう思うしかなく、情けないことに思考停止となってしまったのです。けっきょく、入院して1ヶ月経たないうちに亡くなってしまいました。

このように、余命期間を短く伝えられることもありますが、短い期間の中でもやれることはあります。何の準備もせずに親が亡くなってしまえば、トラブルになることも多いです。親の余命がわかったとき、「何を聞いて、何をしてあげるべきか」、私の経験からお伝えしていきます。

 

延命治療の確認

延命治療について親の意思を確認

最後まであきらめず、出来るだけ長く生きたいという人もいます。その一方で、苦しかったり痛かったりするのは嫌だから、緩和ケアや自宅療養を望む場合もあります。

どちらにするか前もって聞いておくことが大切です。なぜなら、病状が悪化して話せなくなってからでは遅いからです。緩和ケアの場合は空きが少なく、順番待ちが多いので、エントリーしておかなければなりません。

自宅療養の場合は「誰が介護するか」という問題があります。残酷な話ですが、ガンになって苦しいのは、本人だけでなく家族も同じです。お互いにできるだけ和やかな日を一緒に過ごすために、よく話し合って決めてください。

臓器提供の確認

 

亡くなった後、身体にメスを入れられるのに抵抗がない人もいます。どうせ死ぬのなら最後は人の役に立ちたいと思うのです。ただし、本人は臓器提供していいと思っていても、家族がそれに抵抗がある場合もあります。

脳死で心臓が動いているのに「メスを入れられ臓器を取られる」ということが、心理的に耐えられないのです。お互いに話し合って、臓器提供をするかどうか決めましょう。臓器提供とは少し違いますが、私は病院から「病理解剖」の打診がありました。

ただ、「一刻も早く家に戻してあげたい」と思い、その受け入れを断りました。今後の医学のため・・・そんなふうに言われても当時の私はそんなふうに考えられませんでした。

心情的に、担当医の対応に納得いかないことも多かったからです。今聞かれても同じように答えると思います。当時の私のように、さまざまな感情が入ってくると思うので、親の希望だけではく家族の心情も考慮してください。

もめごとを避けるための遺産相続対策

お金が絡むと残された遺族は人が変わることがあります。財産が多い時は、遺産相続で揉めるというのはよく聞く話です。それを防ぐために、親の意志を聞いて、書面に残しておく必要があります。(参考:親の介護をすると遺産は多くもらえる?相続財産の増額を主張できる「寄与分」とは?

まず親の財産を確認するために、どこの銀行・証券会社にどれくらい預けていて、通帳や証書がどこにあるか把握してください。通帳の場所が分からなかったり、「本人以外誰も知らない銀行口座を持っていたりする」というのはよくあることなのです。

「財産目当てに思われるのではないか」と非常に聞きづらいことです。しかし、「残された遺族が仲たがいしないように」と納得してもらう必要があります。今後の「介護・病院・葬儀」に掛かる費用も財産から充てるべきです。
(参考:親の介護費用にはいくら必要?知っておくべきお金のこと

遺言書は法的効力のある公正証書で作成します。これは行政書士や司法書士などの専門家に任せた方が無難です。せっかく作った遺言状が無効になっては意味がありません。

片親の面倒や暮らしについて

夫婦二人暮らしの場合、独り暮らしにするのか、誰かが引き取るかを決めなければなりません。それによって遺産の相続額も変わってきますので、親にどうして欲しいか聞く必要があります。

持ち家で独り暮らしの場合は、広すぎることになる場合もあります。2階建てや3階建ての一戸建ての場合は、将来身体が弱ると不便になることもあります。相談して、今の家をどうするか話し合う必要があります。

年齢によっては家を売却して、「特別養護老人ホームに入った方が寂しくない」という結論になるかもしれません。
(参考:アルツハイマー型認知症を発症したときのために知っておきたい「老人ホームの探し方」

葬儀・葬式前に確認しておきたいこと

葬儀前に決めること、準備すること

宗派、菩提寺は必ず確認してください。宗派によっては必要な儀式を行っていないと、お墓に入れずトラブルになることがあるのです。その上で「どんな葬式にしたいか」意向を聞きます。ちなみに、私は母が亡くなるまで自分の家の宗派を知りませんでした。

「どの程度の規模で葬式をするのか」というのが最初に決めなければならないポイントです。誰を呼ぶのか、親にリストアップしてもらいます。呼ぶ人数によって葬式の規模が決まります。

次に内容です。明るく盛大にやってほしいのか、簡素にしんみりとやってほしいのか、葬儀屋さんと事前相談するとイメージが湧きやすいでしょう。棺桶に入れて欲しいものは何かあるか、遺影に使いたい写真はどれにするかも聞いておきます。本人に聞けなかった場合は、親の友人に聞いてみるといいでしょう。

葬式の概要が決まったら、葬儀屋さんに予算の見積もりをしてもらいます。予算は遺産にかかわることなので、他の親族とよく話し合って決めることも必要です。話し合いの機会がなければ、遺言状に葬式の仕方を記載してもらうとトラブルを避けることができます。

希望するお墓の形

 

長男なら先祖代々のお墓に入ることが多いですが、そうでない場合はお墓をどうするか決めなければなりません。自分のお墓が欲しいと言った場合、もちろんその意志は叶えるべきです。

最近ではお墓を立てない人も増えています。気軽にお参りできる、近所のお寺に納骨することもできるのです。亡くなった後、どんな形で遺族と関わりたいか、よく聞いておきましょう。

私の父親は散骨を希望していましたが、亡くなる直前に聞いたら「墓に入りたい」と希望が変更しました。このように、最後の最後に希望が変わる場合もあります。時間をおいて再度質問してみてもよいかもしれません。

やり残したこと

元気なうちに、できることは最大限叶えてあげましょう。残される遺族のことだけを考えて親にあれこれ聞くのは、あまりにも寂しいことです。残された時間で親のためにできることを考えてみてください。

旅行に行きたい

孫も含めた家族旅行や夫婦水入らずの旅行など、いろいろな形の旅行があります。行ったことのない場所、若い頃の思い出の場所、仕事で思い出のある場所、様々です。要望をできるだけ聞いて、願いを叶えてあげましょう

懐かしい人に会いたい

学生時代の友人、会社に入ったころの同期や先輩、親しくしていた得意先の人、会いたい人は沢山います。探すのは大変かもしれませんが、親の笑顔のために頑張りましょう。

お金の掛かることを頼まれることもあります。そんなときは生命保険のリビングニーズ特約があるならそれを活用するのも手です。これは余命6カ月で死亡保険金を全額、または一部受け取ることができる特約です。

生命保険金を遺族のためだけに使うのではなく、本人のためにも使うのです。ただし、何度も触れますが、遺産が関わる話なので、親族とよく相談することも必要です。

親と遺族、両方のために

親と遺族

残された者のトラブルを減らすためにも、必要なことは聞いておかなければなりません。親も親族がもめているのを天国で見たくないはずです。特にお金が絡むとそうなりやすいため、遺産に関連するものは必ず確認しておきましょう。

片方の親がすでにいない場合、子どもたちですべてを対応しなければなりません。本当に大変なのは、この状態で何も知らないことです。重要なことは必ず確認しておきましょう。

以上のことも大事ですが、親が余命宣告されて最初にすべきことは、親を抱きしめ、そばにいることではないでしょうか。一番ツラいのは本人です。生きていられる時間がわかった今、なるべく多くの時間を共有してあげてください。

親が余命宣告されてから亡くなるまでの25日間、私は病院へ毎日会いに行き、病院内で仕事をしていました。親の「終活」に寄り添うこと、これが最後の親孝行になります。