介護・葬儀に関する「暮らしの」ブログ

親の「介護や葬儀」を中心として、親孝行や介護方法に触れていくブログです。【暮らしの。】というブログを通し、人生の終末期に差しかかる両親のサポート、介護に関わる方々を応援する内容にしていきます。

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末期ガンの親に「かけてあげる言葉・避けるべき言葉」

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親が亡くなる前に伝えたい言葉

私たち日本人の死亡原因第一位は、男女とも「ガン」だと言われています。悪性腫瘍とも呼ばれるこの病気は、誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。医療技術の進歩により、「ガン」は治る病気になって来ています。

しかし、それはあくまで早期発見で治療を行なった場合です。ガンは、その進行の程度によりステージ0からステージ4に分類され、発見が遅れれば遅れるほど治療は難しくなっていきます。

「末期ガン」と呼ばれるのはステージ4にあたり、他部位に転移などが認められ、直接的な治療が難しい状態です。進行状況にもよりますが、ガンを治す治療ではなく、「本人が最期まで自分らしい生活を送ることができるための治療計画」を立てる場合もあります。

いざ、自分の親が「末期ガン」と宣告された場合。私たちはどのような言葉をかけ、どのような援助をしていけばいいのでしょうか。良かれと思って放った言葉が、家族を傷つけてしまうこともあります。今回は、末期ガンと宣告された親に「かけるべき言葉・避けるべき言葉」をお話しします。

 

かけてあげる言葉は、自分も一緒に頑張るということ

自分の親がガンになった時、その心の拠り所は家族であると言っても過言ではありません。末期ガンを宣告された方の中には、自暴自棄になり、あらゆる治療を拒否してしまう方もいます。そんな時、家族は「自分も一緒に頑張る」ということを伝えてあげましょう。

病気と向き合い戦っていくのは自分ひとりではない。そう思うと、安心感が生まれます。大切なのは親だけではなく、自分も一緒に病気と向き合うということを伝えてあげることです。

また、病室で過ごす日々は孤独なものです。できるだけ顔を出し「また来るから」、「すぐ顔を出すから」と安心させてあげましょう。ひとりでいると、人間は物事を悪い方向へと考えてしまいます。ガンのことを少しでも忘れてもらうために、関係のない世間話を振るのもいいでしょう。

私の両親がガンになったとき、両親の友人が頻繁にお見舞いに来てくれました。私が行けない日でも何人もの方が入れ替わりで来てくれたので、息子としてありがたく思っていました。

親の声に耳を傾ける

親の末期がん

家族であっても親の痛みや苦しみが全てわかるわけではありません。「こうした方がいいよ」、「これがいいからこれをして」などと、相手の気持ちを決めつけてしまわないようにしてください。

命令のような言葉は、威圧感を与えてしまいます。会話をしたそうな雰囲気だった場合は、親の方から話し出すのを待ってあげましょう。弱音や愚痴が飛び出すことがあるかもしれませんが、受け止めてあげてください。

 

相手の心に寄り添う聞き方というものがあります。まず、きちんと目を見ること。 そして、「そうだね」「わかるよ」と肯定的な相槌をうってあげることです。 気の利いたことが言えなかったとしても、これだけで「相手が聞いてくれているのだ」と安心できるのです。

できるだけ、親が明日を迎えるのが楽しみになるような声かけをしていきましょう。 「明日は好きな食べ物を持ってくるよ」、「今度あそこに行ってみよう」、「好きな本を買ってくるよ」など、喜びそうなことを提案してください。

楽しみなことがある人は、思考が前向きになります。ツラい治療にも耐えることができます。「何をしてあげたら笑顔になるのか?」を考えてみてください。

他の家族の話をしよう

なんらかの理由があって顔が出せない家族・親戚がいる場合は、その家族の近況報告をしてあげてください。入院をしていると、外部の情報がまったく入ってこなくなります。病院では医療の話が主になってしまい、気が滅入る方も少なくありません。

会えない家族とは自分が積極的に交流を図り、情報共有をしていきましょう。そして病室にいる親には、外の家族の話をして繋がりを持たせてあげてください。今あの人は何をしている、どんな仕事をしてどんな生活をしている、小さな子どもがいる場合はどう成長しているのか。ぜひ教えてあげてください。

写真がある場合は見せてあげてください。アルバムにして病室に置いておくのもいいでしょう。このとき注意すべきことは、会えないことで親が寂しい思いをしないよう声かけをすることです。「今度会いに行こう」「また新しい写真を持ってこようか」など、こちらから提案すると、親も喜んでくれるはずです。

もちろん家族以外の話しでも問題ありません。私の場合は、自分自身のことや友人のこと、とにかく母が知っている人の話しをしました。友人の○○が今度結婚する~、転職して今度違う仕事する~、昔から知っている人の話をすると喜んでくれました。

避けるべき言葉は、無責任に頑張ってと励ますこと

 

「頑張ってね」という一方的な励ましの言葉は、時に相手を傷つけてしまう場合があります。本人にしたら好きで病気になった訳でもないのに、一体何を頑張ればいいのかわからないのです。

また、治療などを十分に頑張っているのに、これ以上何を頑張ればいいのかわからない方もいるでしょう。「頑張って」ではなく、「一緒に頑張ろう」ということが伝わればよいと思います。手を差し伸べてあげられるような言葉をかけていきましょう。

ガン患者の心はとても傷つきやすい状態です。後ろ向きな言葉を言ったとしても、それを否定することや反論してしまうことは適切ではありません。自分に余裕がなくなると、相手に思いやりが持てなくなります。まずは自分に余裕を持って対応していきましょう。

親を責めない

最も言ってはいけない言葉は、「あんな生活をしていたから病気になったのだ」と、親の生き方そのものを否定してしまうことです。自分は絶対言わないだろうと思っていても、介護などで忙しくなってくると、つい相手を責めてしまう場合があります。

家族は一番の味方であり、理解者であるべきです。敵になってはいけません。相手を否定すると、もう二度と心を開いてくれません。言葉で責めなくても、無意識のうちに態度で責め立てている場合もあります。

例えば「親の前でため息をつく」、「眉間にシワを寄せる」、「不機嫌な態度をとる」など、ちょっとした言動や雰囲気を敏感に反応します。自分がツラい状況であったとしても、親はもっとツラく苦しいのです。病気の治療に専念してもらうためにも、余計な心配をかけることのないようにしましょう。

ガンの医療的ケアを行うのは医師や看護師ですが、精神的ケアを行うのは私たち家族です。なぜなら、自分の親のことは私たち家族がよくわかっているからです。親に最期の一日まで穏やかに過ごしてもらえるように、かける言葉を間違えないようにしましょう。

親が亡くなるまでに伝えてほしい言葉

ありがとう。

あなたが生まれてから無償で愛し続けてくれた親に「ありがとう」と伝えてください。私は照れくさくて、なかなか伝えられませんでした。それを伝えられたのは母が亡くなる最後のときです。あと数分で亡くなってしまう・・・そのときになってようやく「生んでくれてありがとう。」と伝えられました。

私は親にたくさん愛され、支え続けてくれました。「ありがとう」の言葉をずっと伝えたいと思っていましたが、その機会をずっと逃していました。これを言わなかったら今でも後悔していたと思います。

親にかけてあげるべき言葉はもちろんですが、あなた自身が後悔しないためにも、伝えておくべきことは必ず伝えておきましょう。私はギリギリで間に合いましたが、タイミングを逃してしまっては、二度と伝えることができなくなります。