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認知症対策!あなたの家族が認知症になったら・・・もしものために知っておきたいこと

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認知症対策

厚生労働省によると、およそ7人に1人の高齢者が認知症と診断されています。「認知症」と聞いたことがあっても、実際に詳しい症状やその対策方法を知らない方も多いのではないでしょうか。

認知症には、大きく分けて3つの種類があります。「アルツハイマー型認知症・脳血管型認知症・レビー小体型認知症」です。この種類によって、症状も変わってきます。実際、介護施設でボランティアをしていたときにも、さまざまな認知症があると実感しました。

しかし、このような種類を把握していたとしても、実際に自分の親や家族が認知症と診断されたら、その対応に戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。今回は認知症の症状にどのようなタイプがあるのか?それぞれに合わせた接し方を紹介していきます。

あなたの家族が認知症になったら・・・そう考えるだけで大変なことが想像できると思います。「うちの親が認知症や痴呆になるはずない!」そう思っても、認知症になる可能性はゼロではありません。

 

認知症対策をタイプ別で紹介

認知症に様々な症状が現れるのは、育って来た環境や性格のためとも言われています。そのため、その症状は皆が同じものではありません。また、認知症の引き金になる原因も、1人として同じものはないのです。

医学的には、人間の脳に何らかの障害が生じることによって起こるものだと言われていますが、そのきっかけは「自分が高齢者になってしまった」タイプと感じることで生まれる場合も多いのです。そのきっかけを感じる時は、人によって異なります。

認知症のきっかけ

  • 物忘れがひどくなった
  • 仕事が思うように出来なくなってしまった
  • 排泄が上手に出来なくなってしまった

認知症のはじまりは、上のような例が挙げられます。私たちに出来ることは、その前兆に早く気がつき、適切なケアを行うことです。そのためにも、認知症にはどのような種類があるのか把握しておくことが大切です。

認知症の種類1:気分の浮き沈みが激しい状態

まず最初のタイプとして「気分の落ち込みが激しく、急に陽気になったり気分が沈んでしまうこと」「物に当たったり暴言が見られる」ことがあります。

時には家族にも暴力行為が見られることがあります。この原因として考えられるのは「自分の行動が把握出来ない」「自分の老いや思い通りにいかない身体を認めたくない」といった理由があります。

このようなタイプの場合、下手に諭してしまうと逆効果になります。本人自身も老いや症状を認めているため、トラブルになりやすいのです。介護をしてもらっている自分に憤りを感じてしまう場合があります。自分で出来ることは自分でしてもらうことを忘れないようにしてください。

「認めて欲しい」「社会的役割りが欲しい」と強く思っていることも多いです。「得意なこと」「好きなこと」があれば積極的にやってもらうようにしてください。居場所を作ってあげることで、症状が落ち着いてくることもあります。

認知症の種類2:置かれている状況が理解できない状態

次のパターンとしては「現在置かれている状況が理解できない」「昔の出来事は覚えているが最近の出来事を思い出せない」パターンです。介護施設を利用している場合は、脱走してしまうなどの症状が見られます。

このようなタイプは、自分の状況や身体が理解出来ずに、昔の自分に戻ろうとしているパターンが多く見られます。そのため、施設などから脱走を図ってしまうことがあります。

自身の家にいるにも関わらず、自分の家に帰りたいなどの言動があったりもします。特徴としては、昔の人や出来事を鮮明に覚えていることも多いです。

私たちに出来ることは、本人が不安定な状態にならないよう対応していくことです。例え話の辻褄があっていなくても、否定するようなことをしてはいけません。本人の話しに耳を傾け、相槌を打つだけでも症状が和らぐ場合があります。

まずは本人が安心するようコミュニケーションを心がけてください。感情の波が激しい状態でもあるので、今の環境を大きく変えないようにすることも大切です。

認知症の種類3:すべてのことに無気力になってしまう状態

最後の症状パターンとしては、上記のタイプとは少し異なります。自分の老いや障害に抵抗を見せる症状とは違い、このパターンは無抵抗になってしまいます。自分への諦めや限界を感じ、すべてのことに無気力になってしまう状態です。

このパターンの恐ろしいところは、自分の好きだった趣味に興味を示さなくなることから始まり、「食事をとる・入浴をする・排泄をする」などの日常生活動作すら出来なくなってしまうという点です。

他人とコミュニケーションをとることも避け、自分自身の殻に閉じこもりがちになるので、どんどん症状が進行してしまう場合もあります。

この症状の場合は、出来るだけ刺激を与えてあげることが大切になります。家から出たがらない場合が多いので、積極的に外出を促し、気分転換をさせてあげてください。家の中にいたままでは、症状はどんどん悪化してしまいます。

たくさんの人と交流が出来るような場所を作ってあげることも大切です。福祉サービスなどを利用しながら、レクレーション活動やリハビリで毎日を楽しんでもらうことが重要です。

家族が喜ぶような介護を考える

認知症を患った方の介護をするのは大変です。しかし、その人が何を望んでいるのかを真摯に受け止め、向き合っていくことで症状の進行を防ぐことができます。

まずは「本人が何をしてあげたら喜ぶのか?」を考えてみてください。叱咤することはもっともNGな行為です。信頼関係が失われてしまいます。(関連:認知症ケアの新たな手法「ユマニチュード」

自分では限界だと感じた時は、介護のプロに助言・指導をもらうことも大切です。家族が「アルツハイマー型認知症」を発症したら、受け入れ可能な「老人ホームを探す」ことも選択肢の一つです。(参考:アルツハイマー型認知症「老人ホームの探し方」

介護が必要な状態だからといって、すべてを手伝うのは逆効果になってしまいます。出来ることも出来なくなってしまい、認知症の進行を早めてしまう原因となってしまうからです。

本人とコミュニケーションを取りながら、なるべく自分自身の手でやってもらうようにしてください。まずは、「どうしたら喜んでくれるのか」「楽しんでくれるのか」ということからはじめてみましょう。