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介護の始め方「親が寝たきりになったら、まず何をするべきか?」

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親が寝たきりに!

今まで元気だった親が突然寝たきりになってしまったら、あなたはどうしますか?私の父は70歳で当然寝たきりになってしまい、まず何からすべきかわかりませんでした。

これからどれくらいお金がかかるのか?仕事は続けられるのか?色々なことがいっぺんに起こり、かなりドタバタしたのを覚えています。親の介護が必要になったとき「何をするべきか?」を紹介していきます。

 

地域包括支援センターで相談する

親の介護が必要になったとき、まず相談に行くべきところは地域包括支援センターです。介護のプロが集まった施設なので、介護制度の内容を教えてもらえて、手続きの代行もしてくれます。(参考:地域包括支援センターの手引きについて

「地域包括支援センターってどこにあるの?」という方は、市区町村への電話やWebサイトで確認しましょう。その地域(区域)によって対応センターが変わってきます。
例えば私の住んでいる横浜市港北区では、港北区役所のページに電話番号や住所などの一覧が載っています。
(参考:港北区内の地域包括支援センター一覧

地域包括支援センターの役割

地域包括支援センターは「主任ケアマネジャー・社会福祉士・保健師」で構成され、施設に常駐しています。
ケアマネジャーは、居宅介護サービス計画(ケアプラン)を作成します。さらには、必要な介護サービスを提供するため、介護サービス提供施設に連絡や調整を行います。

社会福祉士は、福祉に関する相談に応じて、助言や指導を行ってくれます。親が寝たきりになり、動転している子供の相談にも乗ってくれます。介護に疲れてきて、心身ともに消耗したときの味方になってくれます。

保健師は病気やケガの予防を目的とした活動の専門家です。看護師との違いは、看護師は治療保健師は予防という点です。保健師の資格は看護師の資格がないと取得できないので、保健師は予防・治療、両方のスペシャリストということになります。

親の介護にかかる費用を知る

 

介護保険では、介護度に応じて利用できるサービスの金額が異なります。自己負担額は原則1割となり、限度額を超える利用サービスの費用は全額負担となります。「1カ月の支給限度額」は以下のとおりです。
※一定以上の所得のある人は2~3割の負担

要支援1 50,030円
要支援2 104,730円
要介護1 166,920円
要介護2 196,160円
要介護3 269,310円
要介護4 308,060円
要介護5 360,650円

一般的に、寝たきりは「要介護5」に相当します。サービス負担限度上限まで利用すると、自己負担額は、360,650円×10%=36,065円です。上記の区分支給限度額を超えると、利用サービス分の費用は自己負担となります。

そのため、さらに10,000円分の介護サービスを利用すると、それは全額負担となり、36,065円+10,000円=46,065円が負担額になります。

在宅介護と施設介護の費用

家計経済研究所の調査によると、在宅介護:寝たきりの場合の必要費用は、介護サービス利用料が7.1万円、介護サービス以外の費用が3.6万円で合計10.7万円と家計に重くのしかかる金額です。

介護サービス 71,000円
介護サービス以外 36,000円
合計 107,000円

老人ホームで介護をする場合、その金額に加えて入居一時金が数10万円~数100万円、月々に食事や家賃を含めて、平均で20万円~25万円かかります。特別養護老人ホームの場合は、老人ホームより多少費用は安く、入居一時金はなし、月々費用は7万円~15万円ほどです。

費用だけで選ばない

 

費用だけを比較すると在宅介護が一番安いということになりますが、介護者にかかる精神的・身体的負担は計り知れません。介護は24時間体制なのです。時間の制約やストレスに耐え切れず、介護離職してしまう方も少なくありません。

しかし、介護離職をすると収入が絶たれ、特別養護老人ホームや老人ホームに移る金銭的な余裕がなくなってしまいます。金銭的コストや親の気持ちだけでなく、時間的・精神的・肉体的コストを考えて、慎重に決断する必要があります。
※厚生労働省によると、在宅介護を望む親は4割超えになります

親の年金や貯金から介護費用は捻出する

親の年金や貯金に手をつけるのは抵抗があるかもしれませんが、いざというときのための年金や貯金でもあります。後ろめたく感じる必要はありません。堂々と介護費用に使いましょう。

親の資産だけでは介護費用に足りないこともあります。その場合、費用の負担は兄弟姉妹で話し合って決めましょう。基本的には、介護者の金銭的負担を一番少なくするべきです。介護だけでも負担なのに、経済的負担までのしかかると、介護疲れで倒れてしまいます。

親が認知症になる前、亡くなる前にやっておくべこと

必ず銀行口座や暗証番号の確認をしておきましょう。私は父が話せない状態になってから調べたので、暗証番号の調査と解読に時間がかかりました。わからなかった場合は、銀行で面倒な手続きを踏むことになります。

介護離職を防ぐ

介護離職

介護の負担が重くなっていくと「介護に専念して楽になりたい」と思ってしまいがちです。
しかし、自宅で介護に専念すると余計に負担が増してしまいます。
(参考:介護離職は避けるべき!介護と仕事を両立させるためには?

24時間寝たきりの親に向き合うので、いざというときに自分自身の心の逃げ場がなくなる可能性があります。厚生労働省も仕事をしながらの介護を推奨しています。「自分の心が休むところ」、「経済的安定が得られる場所」として、職場は貴重なのです。

介護に直面しても、すぐに退職することなく、仕事と介護を両立するための制度を活用して、仕事を続けながら介護をしましょう。

出典:厚生労働省

個人事業主だった私は、介護をしていたときに仕事と介護のバランスを難しく感じていました。介護に時間を使える半面、「心を休める」という意味では、多少ストレスになっていた部分があったかもしれません。

親が寝たきりになったことを会社に伝える

 

働く人が介護を続けられるように、国は「育児・介護休業法」で支援しています。その制度を利用するには、親が寝たきりになったことを会社に伝えなければなりません。その上で介護休業介護休暇を取って、会社と介護を両立してください。

介護休業とは、要介護以上の家族を介護するために合計93日を上限として休業することができる制度です。寝たきりになったばかりの時は準備が整っていないので、やることが山積みです。

私も仕事どころではありませんでした。介護休業はまとめて取得して、親の「面倒を見る」ということについてじっくり検討する必要があります。

介護休暇とは、年5日を上限として介護のための休暇が取れる制度です。さらに、時間外労働や深夜労働が厳しければ、短縮したい旨を会社に伝えることもできます。

これらは法律で認められた権利です。これによって労働者を不利に扱ってはならないことが定められています。この制度は必ず利用してください。

親の資産を確認する

 

親が認知症になる前、亡くなる前に「親の資産」を確認しておきましょう。とくに借金の有無を知っておかないと、知らないうちに利息が膨れ上がるということになりかねません。

自分で借金をしていなくても、誰かの保証人になっている可能性もあるので、必ず確認してください。財産も確認し、現金化できるものはすべて現金化して、介護費用に充てるようにします。認知症が進むと確認が困難になります。

私は父親に借金があったのは知っていましたが、寝たきりになってはじめて借金の額を知りました。約8000万円という数字に驚愕しましたが、生前に知ることができたので、早めに対策を打てました。

まとめ

親が寝たきりになったとき、まずやるべきことは地域包括支援センターへ連絡することです。手続きのみならず、これから長く続く介護の覚悟を決める場でもあります。
そして、仕事を辞めないために会社の理解を得るための行動をしてください。

次に「在宅介護」「施設介護」かの選択になります。介護費用は親の資産から捻出し、足りない場合の費用はどうするか費用の分担を決めましょう。最初に方針を決めないと、負担や不満が積もってトラブルになります。任せられることプロに任し、決断すべきことは自分が決断することが必要です。