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末期ガンと診断された家族にしてあげられること

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末期ガンと延命措置

私たち日本人の死亡原因第1位は「ガン」と言われています。決して他人ごとではないこの病気、自分の家族がなってしまったら何をしてあげられるでしょうか。

そして、発見されたガンが末期状態だった場合、その病気との付き合い方はより深いものになっていきます。今回はガンと「診断された本人・家族を支えていく側」、それぞれが後悔しないために何をすべきなのでしょうか。私の両親も「ガン」で亡くなりました。そのときの体験も踏まえてお話できればと思います。

 

末期ガンとは

悪性腫瘍とも呼ばれるガンは、体内の細胞から発生するものです。その進行度によって、ステージは0からⅣに分類されています。

ステージ0~Ⅰ ガンが上皮細内や筋肉層で止まっており、リンパ節への移転はない状態
ステージⅡ 筋肉層を少し超えている、または若干のリンパ節への転移がある状態
ステージⅢ リンパ節への転移が見られるが遠隔転移はない。手術が可能な状態
ステージⅣ ガンが遠隔転移している。もっとも進行している状態

一般的に「末期ガン」=ステージⅣとなり、ガンが他の部位に転移し、手術が不可能な状態です。母は胸膜の癌でしたが、見つかったときはすでにステージⅣという状況でした。
ただ、この状態が必ずしも末期というわけではなく、薬物で手術が可能な状態になることもあります。

末期ガンと宣告されたら

診断された直後は取り乱してしまうこともあると思います。
しかし、家族を支えるはずの私たちがパニックになってしまったら、診断された本人は余計に不安になってしまいます。まずは落ち着いて病状を受け止めることが大切です。

医師や看護師の助言を受けながら、まずはこの後のことを考えていきましょう。
そして何より、ガンという病気について私たちも理解をしておくことが大切です。私もインターネットや書籍で一日中調べてました。

末期ガンの場合、身体に負担のかかる治療を続けるのではなく、QOLを上げる治療を優先させる選択肢もあります。QOLとは、クオリティオブライフの略で、生活の質といった意味があります。この生活の質を上げるために、私たちもできることがあるはずです。

接し方を変えない

末期ガンとの接し方

末期ガンの宣告を受けると、家族は必要以上に本人を気遣う場合があります。
しかし、本人にとっては逆効果になってしまうことも・・・。「自分はもう長くない」、「こんなに家族に心配をかけて申し訳ない」など、本人が自分を責めてしまうことが考えられます。

まずは、いつも通りの声かけや態度を心がけてください。
そして、本人の望むことを聞き出してあげることが大切です。私たちも悲しい気持ちや悔しい気持ちなど、さまざまな感情が入り乱れてしまうと思います。

ただ、自分の気持ちを押し付けてしまうことは、患者本人にとって負担になってしまいます。本人も敏感な状態になっているので、いつも通りの生活で安心させてあげることが大切です。

本人の望むことをさせてあげる

 

本人に悔いのないように、少しでも自分らしい生活を送らせてあげられるよう、できるだけ望みを聞いてあげてください。医師や看護師には相談しにくいことでも、家族になら話せることがたくさんあります。

福祉用語の中に「傾聴」という言葉があり、相手の立場に立って耳を傾けてあげることをいいます。今何を望んでいるのか?できるかぎり聞いてあげてください。

「行きたい場所・やってみたいこと・食べたいもの・会いたい人」など、望むことは人それぞれです。それが医療と関係があることだった場合、医師に相談する必要がありますが、家族でも叶えてあげられることはたくさんあります。

私の場合は、母が好きだった食事を可能なかぎり用意し、育てていた花やメダカのことを気にしていたので、写真や動画を見せてあげてました。

在宅治療という選択

 

QOLを重視する治療の場合、在宅で治療を続けるという選択肢もあります。病院ではなく、「慣れ親しんだ自宅で治療を行いたい」と思う方も少なくありません。もちろん医師や医療機関との連携が必要になり、私たち家族のサポートも増えていきます。

車椅子を使用する場合は移動介助が必要になり、在宅酸素などの管理が必要になってくる場合もあるでしょう。基本的に24時間見守り体制になり、身体的にも精神的にもツライ状態になることも考えられます。

しかし、本人が在宅を望んでいるなら、その希望を叶えてあげる必要があるのではないでしょうか。私たち自身も、何かあった場合は最期を看取るのは病院か自宅かどちらがいいのか考える必要があります。

自宅での治療や介護に不安がある場合は、看護師や介護士に指導を受けたり助言をもらってください。1番やりやすい方法を教えてくれるはずです。まずは家族がどういった治療を望んでいるのかを確認し、医師と相談していきましょう。

延命措置の意思確認

 

私たちは、「本人と意思疎通が図れるうちに」様々な話をしておかなくてはなりません。
例えば、「延命措置をするのか・しないのか」ということです。本人の意思が確認できなくなってしまった場合、その決定権は家族にゆだねられます。

患者によっては、延命措置をしない選択もあるでしょう。そう言われた時、家族は「悩み・葛藤」すると思います。延命措置をしないという選択をしても、いざそうなった場合「もっと生きて欲しい」と願ってしまうでしょう。

しかし、ムリに延命をして苦しい思いをするなら、自然にいきたいと思う本人の希望を無視しないでください。本人の決めたことを受け止めてあげるのも、家族のすべきことです。

このことを忘れずに、本人らしい生活が送れるようなケアをしてあげてください。結果論になりますが、私の父は「延命措置」をして、長く苦しい生活を送ることになってしまいました。
ちなみに、家族の意思は尊重されますが、「延命措置」をしない治療方針の病院もあります。

実際に選択のときがきたら悩んでしまうと思いますが、「延命措置」はどちらが良い・悪いという問題ではなく「家族の選択の問題」です。この選択結果に0点も100点もありません。

自分自身も後悔しないために

末期ガン患者のケア

家族が末期ガンと宣告されてしまった時、私たちは受け止めるのに時間がかかると思います。不安で何をしていいのかわからないこともあると思います。
しかし、時間は待ってくれません。後でこうすればよかったと思っても、それを実行することはできないのです。

わからないことがあるなら、医師や看護師に納得いくまで聞いてください。書籍やインターネットで調べてください。その中で後悔しないやり方を見つけることができるのは、他の誰でもなく私たち自身です。今は、ガン患者のケアを行っている医療機関もあります。家族だけで解決できないことがあるなら、相談していきましょう。

そして、末期ガンになった家族とは可能なかぎり会って、話をしてください。あなたとの時間はそれほど残されていません。おそらく、どれだけ会って話しても、そのときがきたら「もっと話したいことがあった」「もっとこうしてあげれば良かった」と思ってしまいます。

しかし、「家族(患者)にしてあげられること、あなたのためになることは」残された時間を共有することではないでしょうか。